シーズン12 最終1位&2位 三色トルネランドサーフ
#ランクマッチシーズン12
1位 2081(すいか) 93勝23敗
SV最終1位3回目!!!
— すいか (@mihono_suica) 2023年12月1日
腕組みランド久しぶりに活躍させれて嬉しい!! pic.twitter.com/4PVIM4XlkU
2位 2053(COM)
シーズン12 最終2位でした!!!!!!!!!
— COM* (@com_maipm) 2023年12月1日
がんばった!
1桁初めてなのでとても嬉しい
TNバイオレット 2052 pic.twitter.com/v4wpP3K22j
今回はシーズン12にて自分が最終1位を、構築を共有したCOMさん(@com_maipm)が最終2位を獲得することができたので、使用した構築を紹介しようと思います。
レギュレーションD以来環境に存在するトルネロス+ウーラオス+ヒスイウインディ+ゴリランダーの並びを現環境に合わせてチューニングした構築になっています。
【構築経緯】
レギュレーションDから猛威を奮っていたトルネウーラゴリラの並びでしたが、木枯らし嵐の通りの良さやウーラゴリラウインの汎用性の高さからレギュレーションEでも変わらず強いです。自分で撒いた構築には負けたくないのである程度ミラーに厚くしたトルネ軸を考えることにしました。
ミラーに厚くするとは言っても雨乞い+水流連打があまりにも強力なのでウーラオスは確定。また、裏から出せば猫騙しで水流連打を打つ隙を作りやすい上グラススライダーで取りこぼしを狩る事ができ、ウッドハンマーで瞬間火力も引き出せるゴリランダーも続投です。ウーラゴリラとの補完になりつつ威嚇枠であり、相手のトルネロスに抜群技を高火力全体技として放つことが出来るヒスイウインディも引き続き採用しました。
ここまでは一旦固定するとして残りの2枠を考えることにしました。この並びの残り2枠にはハバタクカミ&パオジアンがよく採用されていますが、様々な環境変化をふまえ今回は不採用としました。以下でそれぞれの不採用となった理由を述べていきます。
ハバタクカミについて、こだわりメガネが多い現環境ではブーストエナジー等の持ち物が発動しない時点でメガネ断定ムーブを取られやすいと感じました。また、ブーストエナジーでは盤面制圧力に欠く代わりに守るの選択肢を得ることが出来ますが、その割に場持ちもさほど良くないと感じました。(例:テツノカイナにムーンフォースを耐えられてヘビーボンバーで倒される 等)
また、ハバタクカミ全般の課題として、持ち物の選択肢が少ない点があります。現環境での持ち物はこだわりメガネとブーストエナジーが大多数を占めています。これらの持ち物は、火力や場持ちを確保する点では強力ですが、一方で型の匿名性が低いため、相手のプレイを楽にさせてしまっていることが問題だと考えました。以上から、ランクバトルでは火力・場持ち・型の匿名性を両立できないため使いづらいと感じ、ハバタクカミという枠自体を変えることにしました。
変更先として、より対応幅を広げつつランクバトルではこだわりメガネ型と残飯悪巧み型の判別が難しいサーフゴーが浮かびました。メガネ型と悪巧み型の選択は悩みましたが、ガチグマ+クレセリア+テツノカイナや両壁オーロンゲ+積み技構築に対しても活躍が見込める対応範囲の広さを評価して悪巧みサーフゴーに至りました。
パオジアンは間違いなく今でも環境において強力なポケモンではありますが、ヒスイウインディ+水ウーラオスの並びが増えすぎた故に動かしづらいため選出率が著しく下がりました。また、特性で悪巧みサーフゴーの耐久を下げてしまうのでこの構築とはあまり相性が良くないと判断しました。そこで、パオジアンの枠にトルネロスミラーに強いポケモンを探しました。
トルネロスミラーにおいてトルネロスの隣に置かれがちな水ウーラオスやサーフゴーの上から大地の力で一撃で倒すことができる化身ランドロスが最終的に採用される運びとなりました。
今思い返すと、ヒスイウインディに対抗できる鬱憤晴らしを採用したパオジアンは一考の余地があったかもしれません。
こうして6匹が完成。トルネ軸で上から制圧するプランと悪巧みサーフゴーを介護しながら通すプランの2通りを使い分けて戦う構築になります。
【個別解説】
トルネロス(けしん)
持ち物 ゴツゴツメット
特性 いたずらごころ
テラスタイプ はがね
性格 おくびょう
実数値 185-×-113-146-101-155
努力値 H244 B180 C4 D4 S76
こがらしあらし あまごい おいかぜ まもる
耐久 A200ウーラオス水テラ水流連打最高乱数以外耐え
素早さ 追い風下でブーストエナジー発動テツノツツミ抜き
今回の構築の軸になるポケモン。
持ち物はトルネウーラミラーを意識してゴツゴツメットを持たせています。
守るを採用することによって追い風ターンをずらしたり、2回目の追い風の再展開を狙うという動きが狙いやすくなります。この枠にはモロバレルやオーロンゲをはじめとした壁+積みポケモンを止めるために挑発が採用されがちですが、悪巧みサーフゴーがこれらのポケモンに有利を取れるため必要ないと判断しました。
ウーラオス(れんげき)
持ち物 しんぴのしずく
特性 ふかしのこぶし
テラスタイプ みず
性格 いじっぱり
実数値 179-192-123-×-82-149
努力値 H28 A196 B20 D12 S252
耐久 カイリューの災いの剣ノーマルテラスハチマキ神速耐え
素早さ 準速
レギュレーションDやEにおいて共通して言えることですが、このルールにおいて雨乞い+水流連打の理不尽さは凄まじいものです。等倍で受けることはほぼ不可能で、テツノカイナレベルの耐久でも気づいたら倒されています。意味不明に強すぎるので少なくともトルネロスを使う際はウーラオス(れんげき)は入れたい所です。
素早さについてですが、ウーラオスミラーで上を取れる可能性を高めることができる点や最速眼鏡サーフゴーに同速勝負に持ち込める点で準速以外は考えられません。
ゴリランダー
持ち物 とつげきチョッキ
特性 グラスメイカー
テラスタイプ ほのお
性格 いじっぱり
実数値 197-189-111-×-94-117
努力値 H172 A212 B4 D28 S92
ねこだまし ウッドハンマー グラススライダー 10まんばりき
耐久 A200ウーラオス悪テラ暗黒強打確定耐え、C178ボーマンダ暴風確定耐え
素早さ ミラー意識で早め
ウーラオスと並べて猫騙し+水流連打の理不尽な動きは言わずもがな、グラスフィールドを展開することで実質2回食べ残し発動するとんでもシナジーを併せ持ちます。また、対ガチグマでは地震を半減に抑えることによってサーフゴーを通しやすくするメリットもあります。イエッサンのサイコフィールドを張り替える要員としても必要なので個人的にはこの構築では完璧なパーツです。
4つ目の技の10万馬力と蜻蛉返りは選択ですが、ランクマッチだと10万馬力がない前提で動いてくるヒードランを成敗するために10万馬力にしました。
ウインディ(ヒスイ)
持ち物 こだわりハチマキ
特性 いかく
テラスタイプ ノーマル
性格 いじっぱり
実数値 193-183-102-×-101-118
努力値 H180 A252 B12 D4 S60
耐久 A182ウーラオスのインファイトをいかく込み確定耐え、C187ハバタクカミのメガネパワージェム87.5%で耐え
素早さ 準速ペリッパー抜き
この構築における補完枠でありアタッカー。レギュレーションDで存分に活躍したので今となっては普通に使われるポケモンとなり、主な持ち物や動きも認知もされるようになりました。
テラスタイプとしてフェアリー、水、草タイプなどが採用されることがありますが、少なくともランクマッチにおいては火力面の汎用性にこだわりたいと思いました。ゴリランダーのグラススライダーやウーラオスのアクアジェットと合わせて1匹を落としたい時などのことを考えると個人的にはノーマルテラス一択になります。
ウーラオスやサーフゴーを意識して最速にすることも検討しましたが、火力を落としたくなかったため性格は意地っ張りのままにしました。
サーフゴー
持ち物 たべのこし
特性 おうごんのからだ
テラスタイプ ドラゴン
性格 ひかえめ
実数値 187-×-117-181-112-130
努力値 H196 B12 C92 D4 S204
ゴールドラッシュ シャドーボール わるだくみ まもる
素早さ ミラー意識S多め
本構築における第2プランを通すための積みアタッカー。通常の追い風プランでは対応が難しいガチグマ+クレセリアなどのトリックルームパやオーロンゲの壁を駆使して耐久を底上げした積みアタッカーを押し付けてくる相手に対抗するために必要です。また、眼鏡サーフゴーとは違いテラスタルで大きく耐性を変更できる点やテツノカイナに対して悪巧みからの打ち分けができることから腐りづらい点も強みです。
調整はミラーを意識しましたが、役に立ったと感じることはそれほど多くなかったので少し耐久に回してもいいかもしれません。
ランドロス(化身)
持ち物 いのちのたま
特性 ちからずく
テラスタイプ どく
性格 ひかえめ
実数値 164-×-111-183-100-153
努力値 CS252 余りB
だいちのちから ヘドロばくだん ねっさのあらし まもる
本構築のミラーで差をつけるための腕組み男。
最速サーフゴーや準速ウーラオスを抜けることが最重要なので素早さを150以上にすることは確定です。また、大地の力でウーラオスを一撃で倒すためには控えめにする必要があり、現環境では最速にすることで抜けるポケモンも少ないことから控えめ準速という配分にしました。
トルネロス構築によく入ってるウーラオス、サーフゴー、ゴリランダーに強い打点を持てる点は評価に値しますが、耐久面が不安なポケモンではありますので要検討枠です。
【選出】
ランクマッチでよく当たる構築を例に選出パターンをまとめました。
vsトルネウーラゴリラウインミラー
表 トルネランド
裏 ゴリラウーラ
このマッチアップでよく初手で出されるのはウーラオス+トルネロスです。
ウーラトルネvsランドトルネの対面ではウーラトルネ視点追い風+大地の力で上から縛られてるため、ランドがテラスタルを切らない読みで雨乞いアクアジェットをランドに打つか、ウーラ守りながらトルネで木枯らし嵐でランドを削りに来る可能性が高いです。
よってこちらが行う行動としては毒テラスタルを切りながらヘドロばくだん+木枯らし嵐を相手のトルネロスに集中することが正解になりやすいです。(もちろん追い風水流連打で落とされるリスクはありますが)数的有利をとることが出来れば、あとは裏のゴリラウーラで詰めることを意識すれば大丈夫です。
再戦マッチでは素直に追い風+大地の力をしてもいいと思います。
vsガチグマクレセカイナカミ
表 ウインサーフ
裏 ウーラゴリラ
このマッチアップは基本的に有利マッチです。初手にテツノカイナ+クレセリアかテツノカイナ+ハバタクカミを出されることが多いです。
前者で出された場合は悪巧みしながらウインディをゴリランダーに引き、トリックルームターンを守るや猫だましで稼ぎつつ悪巧みを積んだサーフゴーにテラスタルを割いてゴールドラッシュで盤面を優位に進めていくことを意識します。
後者の選出の場合はウインディをゴリランダーに引きながらサーフゴーを守らせて相手のハバタクカミの動きを様子見し、サーフゴーを再びウインディに引くか動かせるかの判断をします。このマッチアップはいかにサーフゴーを通すかを念頭に置いてプレイすることが大切です。
vsガチグマクレセ+壁エレキ寿司
表 ゴリラウーラ
裏 ウインサーフ
このマッチアップではレジエレキ+ヘイラッシャをよく選出されます。
初手はグラススライダーとアクアジェットをレジエレキに集中することで、ゴーストテラスをケアしながら壁を張らせることなく数的有利をとることができます。
次のターン、相手がトリックルームを展開するためにクレセリアを出してくることが考えられます。ヘイラッシャにあくびをされた方をサーフゴーに交代しながらヘイラッシャ方向に水流連打かグラススライダー(ウッドハンマーだとヘイラッシャを倒してしまう恐れがある)を打つことでガチグマへの交換に対しリスクをつけることができ、相手が交換しない場合はヘイラッシャ+クレセリアというサーフゴーが積みやすい盤面を維持することができます。
vs壁オーロンゲ
表 ゴリラサーフ
裏 ウイン+ウーラorトルネ
初手はオーロンゲの隣に猫だましを打ちながら悪巧みを積みます。このマッチはグラスフィールドの回復とウインディの威嚇を活かして悪巧みを積んだサーフゴーを大事に扱うことが大切です。裏に置くポケモンはは相手の取り巻き次第で、相性有利となるポケモンを選出しましょう。
vsイエアルマウーラ
表 トルネウーラ
裏 ゴリラウイン
イエッサンアルマ構築で、ウーラオスが入っている場合は真っ先に砕ける鎧型を疑うべきです。
①ウーラオス+グレンアルマを出された場合
相手はこちらの追い風+水流連打を警戒してグレンアルマがこらえる可能性が高いため、ウーラオスを守りながら木枯らし嵐で相手2体を削ります。その後、イエッサンを出された場合はゴリランダーでフィールドを張り替え、出されていない場合は追い風+水流連打を検討しましょう。
②グレンアルマ+イエッサンを選出された場合
トルネロスで雨乞いをしながらウーラオスをゴリランダーに引くことで炎技とワイドフォースの両方をケアすることができます。次のターンはフィールドを張り替えるためにイエッサンが交代してくることが予想されるため、こちらもすぐにゴリランダーを交代しながら木枯らし嵐を打ちます。前のターンに雨乞いをしているため相手を安定して削ることができます。
vsイエアルマコータスサマヨ
①表 ウインサーフ
裏 ゴリラトルネ
②表トルネウーラ
裏ゴリラウイン
このマッチアップは相手のイエッサンの技構成と持ち物次第で立ち回りが変わります。ゴツゴツメットなら①、ゴツゴツメットではないなら②の選出をします。相手はイエッサン+サマヨールで来ることが予想されます。
①の選出をした場合、岩雪崩+悪巧みで怯みを狙いながら相手を削りましょう。2ターン目の相手は黒い霧を打ちながらガチグマに引いてくるのでウインディをゴリランダーに引き、ゴールドラッシュで引き先のガチグマを削ります。
3ターン目は選択肢が多く複雑ですが、ガチグマが守るか守らないかの読み合いになります。守るを読むならゴリランダーを引きながらサーフゴーは悪巧み、守らないと読むならゴリランダーをウインディに引きながら悪巧み(空元気読み)とサーフゴーをトルネロスに引きながらウッドハンマー(地震読み)のどちらかを選択します。ゴリランダーがゴーストテラスだと安定するかもしれません。
②の選出の場合は雨乞い水流連打でイエッサンを倒します。この場合ガチグマが出てきたとしても火炎玉が発動していないため、2ターン目もウーラオスが倒されることはありません。水流連打+木枯らし嵐で圧をかけるか、コータス引きを読んで雨乞い+水流連打を打つかを考えましょう。
【あとがき】
ここまで読んで頂きありがとうございます。今回は環境読みが刺さったおかげもあってか、ある程度余裕を持って1位を取れたことは嬉しかったです。トルネウーラ構築はミラーが多発しているため、全ての選択においての正解はありませんが勝率の高い動きを考える点ではいい勉強になります。アバウトな説明になりますが、相手の選択肢の4つのうち2〜3つには対応できる動きを選べるようになるとかなり勝てるようになると思います。また結果を出したら記事を書きたいと思いますので質問、感想等ありましたら
Suica(@mihono_suica)までDM、リプライ等よろしくお願いします。
最終10位 パオカイゴリラドラン ver.A&B
ランクマッチシーズン10
最終10位
瞬間2097
今回は1位を取れませんでしたが今後も使える構築なので書き記すことにしました。
それでは自身がランクマッチシーズン10で使用した構築と3位@gozira2004(リンヤさん)と12位@elderbudew(スボミーさん)の構築について紹介したいと思います。
【構築経緯】
ver.A
今シーズンはDLC公開後、グラススライダーを含めた教え技やオーガポンを含めた一部のポケモンが解禁されたため大きく対戦環境が変わる特殊なルールとなりました。威力が弱体化されたとはいえ、パオジアンの災いの剣や持ち物を含めれば十分脅威となりうる先制技であるグラススライダーを得たゴリランダーから構築を考えることにしました。その結果以下の6匹になりました。
レンタルコード CCN60G
〜反省点〜
この並びを使った感想としては数値の高いポケモンで固めている分強力な構築ではありますが、単体技で固められているため1つの選択肢が裏目になりやすい点が気になりました。
簡単な例で言うと
①カイリューのしんそくの打ち先が守られながらその隣のポケモンでカイリューを攻撃される。
②ウーラオスの水流連打の攻撃方向を読まれ、ゴツゴツメット持ちのポケモンに引かれながら隣のポケモンで攻撃され、倒される。
といった状況が避けられないことです。相手の技構成や持ち物から行動がある程度予想の付きやすいオープンシートBO3でならいざ知らず、ことランクマッチにおいてはより簡略化された戦術を組み込みたいと考えました。そこで、ハバタクカミのマジカルシャインを強く使えるようチューニングしたいと思い一部のポケモンを変更しました。
ver.B
相手の水流連打をこの指とまれで無効化させつつマジカルシャインを打つことが出来る水オーガポン+ハバタクカミの並びが強いのではないかと感じたのでこの2匹を採用。手助けも組み込むことでフェアリーテラス+メガネマジカルシャイン+手助けによりダブルダメージで無振りのイーユイすら吹っ飛ぶ程の火力を引き出せます。
パオカイゴリラドランまでの完成度自体は高いと感じたのでウーラオスとリキキリンを外し、上記の2匹を採用する形を取りました。
最終的に使うことになった構築がこちらとなります。
レンタルコード 726P6W
【個体解説】
パオジアン
性格 いじっぱり
持ち物 気合いのタスキ
努力値 A252 B4 S252
テラスタイプ ゴースト
つららおとし ふいうち せいなるつるぎ 守る
調整
ASぶっぱ
先制技の補強と言えば真っ先に思いつく枠、環境が変わろうと変わらず強いです。鬱憤晴らしの採用を検討したが聖なる剣の方が悪ウーラオスやミラー、寿司に対し打点を持てる点で有用に感じたため今回不採用としました。対寿司が非常に厳しいため最終日ではverBで黒い霧を入れていましたがやめた方がいいです。
性格 いじっぱり
持ち物 こだわりハチマキ
努力値 H164 A252 B12 D4 S76
テラスタイプ ノーマル
調整
Aぶっぱ
Sミラーで少しでも上を取れるよう割く
耐久 A特化ハチマキカイリューの災いの剣ノーマルテラスタル神速確定耐え
強い先制技持ちと言えばこのポケモンです。今回ヒスイウインディを採用しなかった理由としては炎枠としてヒードランを採用したいことや、より高い威力で神速を打てる+相手の水ウーラオスやゴリランダーに素の耐性で強く出られる方が好ましかったためカイリューとしました。
性格 ひかえめ
持ち物 とつげきチョッキ
努力値 H244 B4 C252 D4 S4
テラスタイプ フェアリー
ねっぷう 大地の力 ラスターカノン テラバースト
調整
H 耐久欲しいので沢山振る
C 火力も欲しいのでぶっぱ
イエッサングレンアルマ+コータスの並びだけでなくサーフゴーのきあいだま、テツノツツミのハイドロポンプなどといった特殊攻撃の抜群技を安定して受けながら行動できる型の方がこの環境では強いのではないかと思いとつげきチョッキを採用しました。テラスタイプをフェアリーにすることで鉄壁+ボディプレス要員(ヒスイヌメルゴンやヒードラン等)に対しても強く出られるので結果的に役割対象として上手いことハマったと言えました。
ゴリランダー
性格 いじっぱり
持ち物 きせきのタネ
努力値 H212 A252 B4 D12 S28
テラスタイプ くさ
調整
A最大限火力欲しいのでぶっぱ
Sミラーより気持ち早め
残りできる限り耐久振り
守る選択肢を得ながら草技の威力を上げられるため奇跡の種を採用としました。従来とつげきチョッキの採用が基本的な型ではありますが、サブウェポンで採用されがちな10万馬力の役割対象であるヒードランなどのポケモンに対して取り巻きがそれほど弱くは無いためあまり弊害を感じませんでした。それよりもグラススライダーでできる限りハバタクカミといったポケモンを一撃で倒したいのでできる限り火力上昇させる方を優先しました。
【ver.A】
水ウーラオス
性格いじっぱり
持ち物 こだわりスカーフ
努力値 H28 A196 B20 D12 S252
テラスタイプ みず
調整
Aできるだけ多く
Sミラーのスカーフでできるだけ上取りたいので準速
耐久 A特化ハチマキカイリューの災いの剣ノーマルテラスタル神速確定耐え
単体としての純粋なスペックであれば守る選択肢を持ちながら水流連打の威力を上昇させる効果があるしんぴのしずくなどの方が高いですが、オーガポンより早く動ける+水オーガポンを上からトンボ返りで大きく削ることが出来るのが強みなのでスカーフとしての採用となりました。
リキキリン
性格 ひかえめ
持ち物 ゴツゴツメット
努力値 H252 B252 C4
テラスタイプ フェアリー
調整
物理受けをさせたいのでHBぶっぱ
パオカイミラーへの回答が乏しかったため、知人のアドバイスから採用しました。ウーラオスのとんぼ返りからリキキリンを出すことでゴツゴツメットで相手の物理技を受ける際に使えたり、相手の先制技をいなす際に出すことで安全な盤面を作ることが出来ました。テツノカイナやウーラオスに対してサイコキネシスが有効打となるのも使い勝手が良かったです。
【verB】
オーガポン(水仮面)
性格 わんぱく
持ち物
努力値 H252 A4 B220 D12 S20
テラスタイプ みず
調整
HB できる限り硬く
S 指で吸うため準速カイリュー抜き
草と水の複合タイプでありながらこの指とまれや手助けを打つことができるだけに留まらず、自身もサポート型としては考えられないほどの高水準な水打点を持っていることが強みであり、従来のこの指とまれ要員とは圧倒的なスペックを持ち合わせています。
ハバタクカミ
性格 おくびょう
持ち物 こだわりメガネ
努力値 H116 B132 C132 D4 S124
テラスタイプ フェアリー
マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース サイコショック
調整
B 陽気パオのつらら耐え
S 準速パオ&ハバカミ抜き
verBの火力源となるポケモン。最後まで調整をどうするか悩みましたが、耐久をこの水準から落とすのは怖かったので上記の調整に落ち着きました。しかし、手助けフェアリーテラスでもギリギリ落とせないこともあったので、もしかしたらより火力を振った方が良かったかもしれません。元々マジカルシャイン・ムーンフォース・シャドーボールだけで完結してるポケモンであり最後の技はなんでも良かったため、サイコショックは想定上きつそうなイイネイヌに打てたらいいなと思って採用しました。 しかし、1度も使わなかったのでやめた方がいいかもしれません。
【基本選出 verA】
表 パオ ウーラ
裏 カイ ゴリラ
vsミラー
表 パオ ウーラ
裏 キリン カイリュー
vs追い風
表 キリン ウーラ
裏 パオ カイorゴリラorドラン oror
【基本選出 verB】
表 ガポン ハバカミ
裏 パオ カイorゴリラ or
表 ガポン ハバカミ
裏 ドラン カイorゴリラ or
【あとがき】
ここまで読んで頂きありがとうございます。先月のランクマッチで3回目の1位を取れなくてとても悔しかったのでキタカミプロローグでリベンジしたいと思います。いい結果だったらまた記事を書きますのでその時はまた読んでいただけると幸いです。質問等は@mihonobulbulへ気軽にしてください。
Suica Wind(執筆者 Takehiro)
てるチャレ#15
レギュレーションD
オープンチームシート BO3
戦績 13勝0敗 優勝
今回はてるチャレ#15にて結果を残した構築を紹介しようと思います。レギュレーションDが始まって以来環境に存在するパオジアン+ウーラオスやトルネロス+ウーラオスの並びを現段階で突き詰めた構築になっています。
8/5(土), 8/6(日)の2日間にわたって開催されたてるチャレ#15のリザルトです!
— リバティノート (@_Liberty_Note) 2023年8月6日
世界大会直前の今回、対戦参加者284名のなか予選から全勝の13勝0敗という圧倒的な成績で優勝したのはSuicaさんです!おめでとうございます!
来週末の世界大会でも盛り上がって行きましょう!#ポケモンSV#てるチャレ pic.twitter.com/zUarvQBoI7
【構築経緯】
現環境において、パオジアンの性能が頭一つ抜けて強力であるという考えから構築を組み始めました。以下がその理由です。
パオジアンと共に採用する物理アタッカーとしてまず浮かぶのはウーラオスとカイリューです。しかし、カイリューは鉢巻込みで火力こそ凄まじいものの、どの型を採用してもテラスタル前提の運用しかできず行動の幅が狭いと感じていました。また、パオジアンカイリューの並びは基本的にハバタクカミに不利を取ってしまうのも気になりました。
そこで、神速によってカイリューと同様の使い方ができ、かつテラスタルを切らずとも強力な技を使用できるポケモンとしてヒスイウインディを採用し、構築の軸としました。パオジアン+ウーラオス+ヒスイウインディの並びは強力な先制技と全体技を採用しつつ、テラスタルをどこに切っても戦える柔軟さを持っているのが強みと言えます。
【個別解説】
パオジアン
持ち物 きあいのタスキ
特性 わざわいのつるぎ
テラスタイプ くさ
性格 いじっぱり
実数値 155-189-101-×-85-187
努力値 A252 B4 S252
つららおとし ふいうち せいなるつるぎ まもる
環境最強ポケモンの一匹。
いじっぱりにすることでミラーでのS関係は不利になるものの火力がかなり伸びます。同速勝負は出来ませんがせいなるつるぎはミラー意識で欲しいのと、イーユイやヒードラン等打ちたい場面が多いため外せませんでした。
テラスタイプ草は他にゴースト等候補はありますが、今回は水ウーラオスとモロバレルを意識して草を採用しました。特に、モロバレル+早いアタッカーの並びに対して草テラスを切りながら横にふいうちを当てられる選択肢があるのは非常に強力だと感じています。
ウインディ(ヒスイ)
持ち物 こだわりハチマキ
特性 いかく
テラスタイプ ノーマル
性格 いじっぱり
実数値 193-183-102-×-101-118
努力値 H180 A252 B12 D4 S60
H:16n+1
A182ウーラオスのインファイトをいかく込み確定耐え
準速ペリッパー抜き
本構築のイケメン。
陽気カイリュー程度の攻撃力で神速を打ちつつ、威嚇持ち・フェアリー耐性・全体技持ちと使い勝手が非常に良いポケモンで想像以上の活躍をしてくれました。
決勝戦の配信でも見せたように「先発での岩雪崩による削り→一度引いてからノーマルテラス神速でのスイープ」の動きはこのポケモン特有かつ最も強い動かし方であり、この1点だけで十分採用価値があるポケモンだと考えています。
もろはのずつきはヒスイウインディの持てる最大打点であり、相手の高耐久ポケモンを一撃で倒す必要のあるシーンで光る技です。具体的な火力で言うとわざわいのつるぎ込みで特化モロバレルを一撃で倒すことが出来ます。すごい!
ウーラオス(れんげき)
持ち物 しんぴのしずく
特性 ふかしのこぶし
テラスタイプ みず
性格 いじっぱり
実数値 179-200-123-×-85-139
努力値 H28 A252 B20 D36 S172
B1段階下降状態でA182ウーラオスのインファイト確定耐え
C187ハバタクカミのダブルダメマジカルシャイン確定耐え
追い風下最速レジエレキ抜き
環境最強ポケモンの1匹。
ダイマックスのないこの環境ではあまりにもオーバースペックです。
神秘の雫+水テラス+わざわいのつるぎの火力上昇によって半減でも受けを成立させません。また、半減である草・水・ドラゴンに対してこの構築ではパオジアン・トルネロス・ゴリランダーで対応できるため、積極的に動かすことが出来ます。
テラスタイプは受けテラスでも強力だとは思いますが、パワーで押し切ることがコンセプトであるこの構築では火力補強のため水テラスを採用しました。ただ、タイプ一致である水単タイプであっても耐性が十分強力であることがこのポケモンを最強たらしめている理由の一つなのは言うまでもありません。
ゴリランダー
持ち物 とつげきチョッキ
特性 グラスメイカー
テラスタイプ ほのお
性格 いじっぱり
実数値 193-194-113-×-92-116
努力値 H140 A252 B20 D12 S84
H:16n+1
A182黒い眼鏡ウーラオスの悪テラスあんこくきょうだ最高乱数切り耐え
D:2n
S:ヒードラン意識で出来るだけ高く
水ウーラオスとモロバレルを受けられる草タイプは現環境ではとても重要であり、中でもねこだましによるサポートと特性による火力、地震半減の恩恵を一体で併せ持つこのポケモンはとても貴重な存在です。
水ウーラオスやパオジアンの攻撃を受けられる水タイプ、特に現在主流である水テラスのテツノカイナ・モロバレルに対して役割を持つため火力特化の調整を採用しています。
とんぼがえりは相手のゴリランダーへの打点と優秀な交代技として重宝します。
じだんだはヒードランに対しての役割遂行技であり、相手にテラスタルを切らせる要因を作れる技でもあります。
素早さを高めることでミラーでのS勝負がかなり有利になり、猫騙しやとんぼがえりを先に通せることやヒードランの上からじだんだを打ちやすくなるといったメリットがあります。
テラスタイプは炎技やフェアリー技を受けるために炎を採用しました。水ウーラオスや地面技が通るようになってしまうので水テラスも候補だと思います。
トルネロス(けしん)
持ち物 オボンのみ
特性 いたずらごころ
テラスタイプ ゴースト
性格 おくびょう
実数値 186-×-97-146-104-168
努力値 H252 B52 C4 D28 S172
こがらしあらし こごえるかぜ おいかぜ まもる
A182神秘の雫ウーラオスの水テラスすいりゅうれんだをオボン込みで最高乱数切り耐え
C205拘り眼鏡ハバタクカミのムーンフォースを最高乱数切り耐え
C187イーユイのダブルダメねっぷうをオボン込みで2耐え
最速イーユイ抜き
追い風によるS操作はもちろん、現環境でウーラオスやゴリランダーなどに通りの良い飛行技を打てる点が強力なため採用しました。
この構築は追い風を軸とした構築ではなく、先制技を採用しているポケモンも多いため、優先して追い風を打つ必要はありません。そのため、こがらしあらしでダメージを稼ぐよう立ち回ることが肝要な事が多いです。
調整と持ち物は、追い風ミラーで出来る限り行動回数を増やすために耐久と素早さに多く割いた配分にしています。特にオボンのみは水ウーラオスの攻撃を受けられる持ち物として非常に強力であり、今後採用が増える持ち物だと思います。
テラスタイプについてはトルネロスにテラスタルを切ることがほとんどないため、オープンチームシート制では猫騙しを安易に打てなくなるゴーストが優秀だと考え採用しています。
ハバタクカミ
持ち物 せいれいプレート
特性 こだいかっせい
テラスタイプ フェアリー
性格 おくびょう
実数値 143-×-92-174-156-188
努力値 H100 B132 C148 D4 S124
マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース ちょうはつ
H:16n-1
A172パオジアンのつららおとし確定耐え
準速パオジアン抜き
現状で処理が難しいテツノカイナに対して打点を持つポケモンとして採用しました。
オープンチームシートにおいて構築全体で拘りアイテムを複数所持させたくなかったため拘り眼鏡の採用はせず、またある程度の耐久を確保しつつ交代をしやすくするためにブーストエナジーではなくプレートを採用しました。フェアリーテラス+プレートの火力が絶妙で、マジシャとムンフォの打ち分けができるのもこの型の利点です。
挑発の採用が珍しいですが、カイナバレル(+クレセ)に対して猫+挑発の流れで一気に機能停止させられるためオープンチームシート制でも強力だと感じました。ただ、守るが欲しい場面も少なからずあったためどちらも一長一短だと思います。
調整は出来る限り火力を高めつつもパオジアンを意識した配分になっており、陽気パオジアンに対しては攻撃を受けられ、意地パオジアンに対しては上から殴れるような耐久・Sラインになっています。
【選出】
現在のレギュレーションDでは同じアーキタイプ相手でも採用しているポケモンや技によって選出を変える可能性があるので簡略化させていただきます。もし立ち回りや選出において質問等あれば@mihonobulbulまでDMやリプライどうぞ。
基本選出
後発 パオジアン+ウーラオス
とりあえず困ったらこれで投げます。
対トルネミラー
対ガチグマクレセ
先発 ハバタクカミ+ゴリランダー
【あとがき】
Suicaです。今回の戦績は自分でも驚く程勝てたのでかなり満足しました。今年の全国大会では負けてしまいましたがこれからもランクマッチの1位は当然として全国や世界一にこだわり、目指し続けていきたいと思います。本アカウントがよくわからん理由で凍結したのでフォローしてくれたら嬉しいです。
さいごに
Chu!強すぎてごめん
環境変えちゃってごめん
(文責:grand(@take_grand)
ポケモンWCS2022 世界大会 対戦レポート
今年のWCSロンドンにて使用したRinyasunでの対戦レポートを書いていきます。今年のWCSでは集中したかったのもあり一切メモを書いていないため、記憶があやふやな部分があるので容赦願います。
ゲーム部門マスターカテゴリ
成績 Day1 6-2(Day2進出)、Day2 4-3
使用構築 RinyaSun 構築の詳細はこちらへ
WCS2022使用構築(世界10位) 最後のRinya Sun - リンヤの旅路
①ザシアン
性格:いじっぱり
持ち物:くちたけん
特性:ふとうのつるぎ
実数値:181-238-136-*-136-191
努力値:108-212-4-0-4-180
調整:A244ザシアンのA+1きょじゅうざん耐え
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
特性:ひでり
実数値:207-199-161-*-122-120
努力値:252-84-4-0-92-76
技:だんがいのつるぎ ヒートスタンプ がんせきふうじ シャドークロー
性格:ひかえめ
持ち物:じゃくてんほけん
特性:サンパワー
実数値:181-*-112-148-106-137
努力値:220-0-108-44-4-132
技:ブラストバーン ぼうふう げんしのちから まもる
調整:A197ランドロスの珠ダイロック(岩雪崩媒体)をリフレクター込みで耐え
A167ボルトロスの珠ダイサンダー(ワイルドボルト媒体)耐え
A244ザシアンのA+1きょじゅうざんとA167ボルトロスの珠ダイサンダー(ワイルドボルト媒体)がリフレクター込みで86.1%~101.8%
④オーロンゲ
性格:しんちょう
持ち物:リリバのみ
特性:いたずらごころ
実数値:202-140-102-*-122-80
努力値:252-0-132-0-124-0
調整:いろいろ耐え
性格:わんぱく
持ち物:シュカのみ
特性:いかく
実数値:202-136-147-*-117-82
努力値:252-4-188-0-52-12
調整:A244ザシアンの+1せいなるつるぎ耐え
性格:ずぶとい
持ち物:たべのこし
特性:よびみず
実数値:209-*-125-112-118-47(S個体値6)
努力値:180-0-204-0-124-0
技:だいちのちから れいとうビーム あくび まもる
調整:A222ザシアンのじゃれつくをたべのこしこみで2耐え
レンタルパーティ
WCSに臨むにあたりグラリザを選択した理由は自身が今までオーガザシアンを使い続けてたのもあり、このグラリザを使ってオーガザシアンに負ける気がしなかったのに加えINCの4月~5月にわたり旧RinyaSunで連続で抜けていたため練度にもある程度自信があったためです。幅広い構築に対応できる壁+耐久リザードンへの信頼や対オーガザシアンへの自信が決め手になりました。
対戦レポート Day1
Round1
vs Sam Plassgård 〇〇
1戦目ということで気楽にやろうと一発目で出迎えた構築。初戦はロンゲリザで光の壁で展開しながら相手のレシラムの隣を倒して数的有利を取り続けて最後にグラードンでレシラムを倒して勝ち。2戦目は多少修正されたが同じようなプランで勝ち。
Round2
このマッチアップは想定から外れていたがディアオーガという伝説の並びが光の壁+グラードンダイマックスを倒すのが困難であるため1試合目はロンゲザシアンから入って壁展開しながら相手のディアルガのダイマックスターンを消耗させ、後発グラードンダイマックス+ガオガエンで相手のゴリラオーガを詰めきります。2試合目では相手がゴリランダーをウーラオスに変更する可能性を考慮し、ガオガエンの部分をトリトドンに変更したのが有効に働き勝ち。
Round3
vs Grand ✕〇〇
ここに来て本日初の日本人。選出画面に入った瞬間あまりのリザグラに対する風当たりの強い並びに頭を抱えそうになりました。
1戦目
こちらザシアンロンゲから入り相手はリザバレル。元々出し負けているためかなり分の悪い択になっているがきょじゅうイカサマをモロバレルに集中するか悩んだところ、見え見えな気がしてリザに電磁波きょじゅうざんを集中した結果リザ守るバレル胞子をされてしまい、取り返しがつかず負け。
2戦目
1本目の負けを活かしこちらはリザロンゲから入り、相手は変わらずリザバレルから入る。バコウのみをケアすることも考えてキョダイゴクエンとイカサマをモロバレルに重ねて倒し、相手はダイジェットをオーロンゲに打つ。裏からオーガが出てくるがダイウォールしながらオーロンゲは光の壁を打って退場。相手のリザードンがダイロックを持ってないということもあり光の壁下のグラリザを通して勝ち。
3戦目
こちらザシアンロンゲから入り相手はオーガバレルから入る。出し負けてしまったがオーガが火力アイテムじゃないことが分かっているため一旦きょじゅうイカサマをバレルに集中して倒す。オーガは瞑想を打ち、裏から白バドレックスが出てくる。次にこちらはきょじゅうざんを打ちながらグラードンに引くが相手はオーガ守るを選択し、バドレックスを動かしてきた。木の実を食べる動作もなかったので勝ちを確信したがギリギリで耐えられ、弱点保険を発動されながらトリルを決められる。ここで今まで見せてこなかったザシアンの電光石火が役に立ち、グラードンダイマックスルートで勝ち。
Round4
vs マイケル ✕〇✕
当たった中でもかなりきついと感じた構築。
1戦目
ハチマキランドロス+猫オーロンゲにこちらのロンゲザシアンが撹乱され、後発のディアルガダイマックス+ギラティナによる詰めを押し通されてしまい負け。
2戦目
ディアルガ+オーロンゲに対してこちらは変わらずザシロンゲ。1試合目での猫騙しを見せたため相手はザシアンに打たずロンゲを狙うだろうと考える。リリバ込みでもオーロンゲは耐えないので今後の展開も考えるとオーロンゲはまだ切れないためグラバックしながらきょじゅうを相手のロンゲにあてる。うまいこと読みが当たったので壁+後発リザードンダイマックスで何とか勝ち。
3戦目
こちらリザロンゲから入り相手は変わらずロンゲディアルガ。パワージェムベースの大ロックは光の壁込でもこちらのリザードンは耐えないので安易にツッパることはできないのだが相手の大ロックはまだ見えてない。ひよってダイウォールしたら読みを通されて負け。
Round5
vs Stephen Mea 〇〇
1戦目はリザロンゲで様子見。ザシボルトから入られたのでリフレク+キョダイゴクエンで裏目ないため、そのままアドバンテージを取って勝ち。2戦目は選出を切り替えて相手の初手オーガに合わせてグラザシから入ってそのままアドバンテージを活かして勝ち。
Round6
vs Harry Louth ✕✕
思い出すだけで頭が痛くなるマッチ。
1戦目も2戦目もこくば+メタグロスを出されたが1試合目はロンゲザシアンから入り、こくばの地ならしケアで電磁波きょじゅうざんをこくばに重ねるが守られながらダイスチルをオーロンゲに打たれる。その後リザードンを出してザシ引きグラ出ししながらキョダイゴクエンでメタグロスを倒してアストラルビットを受ける。裏からヒヒダルマが出てきたのでこれは片方が落ちてもどっちかの技が通れば悪くない展開になると考えたためダイジェットしながら断崖の剣を打つ。相手はいわなだれアストラルビットを選択してきたがグラードンが断崖の剣を2体とも外して世界が真っ暗になった。
2戦目は同じだし方をされたので次は守らない可能性が高いことを考え電磁波をこくばに打ちながらきょじゅうをメタグロスに打つ。択は正しかったが電磁波を外し、盤面がぐちゃぐちゃになって負け。
これで4-2になってしまい、後がない状況になった。あまりこういう追い詰められた時の緊張状態が得意ではないので走馬灯が走り失神しかけた。色んな人からも応援されたがここでリンヤさんから怒涛のメッセージが届きました。
完全に息子の部活を応援するパパである。勇気を貰ったので落ち着いて頑張ることにした。
Round7
vs さしす 〇〇
気合いを入れてタマキン手前戦で2015の頃からよく知る日本人と当たる(なんで?)
1戦目
相手がカイオーガ+モロバレルでこちらがロンゲリザから入る。襷モロバレルだったらきついなーと思いつつロンゲをグラに引きながらキョダイゴクエンを打つが普通に襷で耐えられながら胞子打たれて目の前が真っ暗になった!その後なんやかんやあったけどロンゲザシグラで残り三体を電磁波や壁展開で勝ち。
2戦目
ガオガエン+ボルトロスから入られてこちらはグラザシから入る(オーガバレルに対応する出し方がこれしかないと判断したため)。またまた出し負けてしまい泣きそうになるが、ここで相手視点ではこちらがグラ引きながら聖剣打つことが安定択に見えるため、捨て台詞しながらボルト適当に動かすかダイマックスする可能性がある。そこを考えあえて断崖の剣+聖剣をガオガエンに重ねたが通ったため1ターン目で大きなアドバンテージを得てその後はグラードンダイマックスルートで詰めて勝ち。
Round8
vs Dylan Salvanera ✕〇〇
ものすごく記憶に残る試合。
1戦目
相手ザシボルトこちらリザロンゲでリフレク獄炎から入り、そのままアドバンテージを活かして勝てるシーンでいつもはやらないプレイミスを犯して負け。
2戦目
ザシロンゲグラトドンで詰めに行くルートを選択するもザシボルトから入られたのもありあまり有効に働かず、残り3割HPザシ+満たんカイオーガvsこちらトリトドン1匹。負けを悟ったが相手のザシアンがじゃれつくを打った場合に避ける可能性がまだあるため大地の力をザシアンに打ってお祈り。避けた…その後相手のオーガのれいとうビームでいつ凍るかヒヤヒヤしながら欠伸で詰め。
3戦目
相手が頑なにボルトザシアンを選出する傾向を考えリザロンゲでリベンジしに行ったら案の定ザシボルトから入られた。メンタルリセットしたのでいつも通りのプレイで負け筋を潰して勝ち。
待望のDay1抜け!安堵のあまり本当に泣いてしまった。シート提出しに行った他の人と話してたのもあって席に帰るのが遅れたせいでもとの席に置いてあったカバンやSwitchがなくなっててあたふたしたけど普通にスタッフさんたちが回収してくれてたみたいで良かった。対戦終わったあとは荷物はそのままにせず持っていきましょう!
Day2
Round1
vs じーん ✕〇✕
日本人引きすぎじゃない?とブルーな気持ちで望む朝の1試合目
1戦目
練度の高いオザシ使いはオーガザシアンから入むてくる可能性が高いためリザトドンで対抗。しかし相手はボルトザシアンから入ってきたためかなり厳しいだし負けになった。相手はワイルドボルトきょじゅうざんをリザードン方向に打ち続け、こちらは大きくアドバンテージを取られた。何回かに渡る択に勝ち粘るがやはり出し負けが響いたので負け。(後日談を聞いたらどうやらこの出し方をどこかで聞いたらしい。あぁ卑怯…)
2戦目
さすがにオーガザシアンを出す可能性を考えてロンゲリザから入るのは微妙に感じたので最悪相手がザシボルトできたとしても不利ではあるもののまだ対応の効くザシリザグラトドンで選出。相手はザシオーガから入ってきた。こういう時の相手の心理はきょじゅうをリザードンに打ちながら潮吹きを打てば基本的に大きく裏目になることは無いと考えがちなため、あえてダイジェット+聖なる剣を雨下のオーガに打つ。案の定きょじゅう潮吹きを打ってきたのでリザードンが弱点保険を発動しそのまま暴れて勝ち。
3試合目
かなり一方的にザシオーガの選出を倒したこともあり相手がザシボルトに戻る可能性が高いのではないかと考えリザロンゲから入るがザシオーガを選出される。めちゃくちゃ出し負けたので電磁波をザシアンに打って痺れ期待しながら不利なサイクル戦をするも要所で読まれて負け。この試合は相手が1枚上手だった。
Round2
vs ジェラール 〇✕〇
日本人2連続。ため息を吐きながら席に向かう。
1戦目
相手ソルガレオボルトにこちらロンゲザシアン。リフレクきょじゅうざんで相手のボルトロスを上手く削りながらリリバのみでオーロンゲがダイスチルを耐える。その後は壁展開を続けながら相手のソルガレオのダイマックスを枯らした後リザードンダイマックスを通して勝ち。
2戦目
相手は選出そのままでこちらはリザロンゲに変更。序盤から中盤にかけて読み勝てたものの最後の相手のオーガが引っこめるか引っ込めないかに対してこちら側がグラードンに引くか引かないかの択で引かなかったことにより負ける。
3戦目
ここまで来て相手の選出と構築を考えるとグラードンダイマックスに対する処理ルートがあまりにも薄いことに気づいたので壁ザシアンからの裏グラダイマ+トリトドンを通すことにした。実際にすごく刺さったので勝ち。
Round3
vs Iago Pardo 〇〇
相手はてるチャレで自分が使っていたこくばザシアン構築に非常に似た構成だったので偽物に本物が負けるわけが無いという気持ちで望む。
1戦目
ザシロンゲから入って相手はこくばボルト。イカサマをこくばきょじゅうざんをボルトに打ち相手はダイジェットロンゲに打ちながらアストラルビット。こくばを落としてボルトロスを大きく削る。そのまま壁展開からアドバンテージを活かしきって勝ち。
2戦目
相手はザシボルトに修正するだろうと感じたのでリザロンゲに選出を変更。予想どうりの選出をしてきたのでそのままリフレク+キョダイゴクエンで押し切って勝ち。
Round4
vs Chongjun peng 〇〇
中国の最強グラザシ使い。自分も中国語を喋れるためあって喋ってみたいなーとか思ってたらこんなとこで当たってしまう。
1戦目
お互いロンゲリザを出す。光の壁を貼りながらリザードンをザシアンに引き、相手よりも早くロンゲを処理した後一方的に電磁波を相手のリザードンに入れてアドバンテージを取り続けて勝ち。
2戦目
ガエントドンから入られる。こちらはリザロンゲから入ってるので一旦守りながらイカサマ打ち次にダイマを温存して暴風を打つなどする。こちら側は欠伸がきついが、あくびを打っている間の相手の行動もさほど強くないため、サイクル戦に持ち込みながら有利にダメージレースを稼ぎ勝ち。
2試合目だけですがYouTubeに上げられてたみたいです、相手のミラーに対するガエントドンの詰め方とそれに対する立ち回りが見れる1戦です。
Round5
vs スライム ✕✕
またまた日本人を引く。オーガグラを使い続けてることで有名なプレイヤー。
1戦目
相手の初手トルネグラに対してリザロンゲから展開し、壁下のグラの断崖で詰めようとしたころをタマダイアース急所でグラが落とされる。南無阿弥陀仏
2戦目
オーガライコウから入られて味方ボルチェンされて目ん玉がとび出かけた。最強生物カイオーガによって蹂躙されてしまい、負け。
これで3-2になり再び後が無くなる。1試合目勝っていれば3試合目もしかしたら勝てたかもしれないという悔しい気持ちもあったが、相手があまりにいい人そうな雰囲気だったため憎めない。切り替えて次の試合に望むことにした。
Round6
vs マッスル ✕〇〇
じんかけ手前戦での日本人(2回目)
1戦目
こちらロンゲリザvs相手ランドバレル
キョダイゴクエン打ちながらリフレクターを貼るが相手はランドロスの方がこちらのリザードンよりも早いことを見越してダイアース+キノコのほうしを選択。リザードンが眠ってしまい厳しい展開となったが両壁貼って裏のザシグラにうまいこと繋げてグラードンの断崖の剣を当てれば勝てるところまで持ち込むが外して負け。
2戦目
こちらガエンザシvs相手ランドバレル
こちら嫉妬の炎+きょじゅうざんで相手はダイジェットキノコのほうしをガオガエンに集中。嫉妬の炎で2体とも火傷状態にして大きくアドバンテージを得たため、その後のグラードトドンで詰め切る。
3戦目
相手が選出を変える可能性を考え再びロンゲリザに戻すが変わらずランドバレル。このまま普通の選択を取っても1試合目と同じような展開になるだけなので仮に麻痺すれば大きなアドバンテージを得られ、そうでない場合もダイアースをオーロンゲが耐えるので、壁展開がまだ望める。よって1ターン目はリフレクターではなく電磁波キョダイゴクエンを全てモロバレルに重ねる。(そもそも1試合目で断崖外したんだからここで借りは返してもらう気持ちでやってた)
モロバレルが麻痺したのでガッツポーズ。そのままアドバンテージを活かしきって勝ち。
ところでこれで2日合わせて日本人7人引いたことになるけどどういうこと?
Round7
vs David Carrer ✕✕
後にキヌガワさんやリンヤさんを破りベスト8を手にした強すぎる日本人キラー
1戦目
相手ザシロンゲこちらロンゲリザから入ったがこちらのリザードンの行動を全て読まれて負け。
2戦目
相手ガエンロンゲこちらザシロンゲで一ターン目から壁を貼ってしまったことが結果的に後のキョダイゴクエンを耐えない盤面に繋がってしまったので反省。どちらの試合も相手の方が上を行く選択肢を取ってきたため悔いのない負けだった。この一戦でなんというかこれから自分が挑まなければならない世界を感じた。
最後に
今年は多くの構築を使ってきた経験で視野が広がったことが最後にRinyaSunという超スタンダードな構築を扱う上でとても役に立ちました。持論としてそのルールを理解するためにはそのルールにおけるスタンダード構築を一線級に扱えるようにすることは非常に大事です。そういう面では今年はプレイヤーとして大きくステップアップできたと思います。WCSの結果はトップカット手前まで粘ったものの49位とまだまだ優勝には届かなかったですが、そこに向けての取り組みは100点満点だったんじゃないかと思いました。
各対面において事細かに選出や立ち回りのトライアンドエラーを繰り返し、練度を限界まで引き上げる事はRinyaSunという構築タイプを扱う上で必須だと感じていたのでWCSまでは覚悟を決めて取り組みました。これができたのもリンヤさんが居たからであり、お互いが1人ではわからなかったことも2人で解決の糸口を何度も探し出しました。今年の世界で優勝したeduも言及していましたが友人や知人に頼るのは大事なことだなと改めて感じました。これからも常に自分をアップデートし続けて世界優勝を目指していきたいと強く思いました。最後まで読んでいただきありがとうございました!
エルフミトムビート
INC April
本ROM 戦績 33勝8敗1845 13位
この度はINCで結果を残した構築を紹介しようと思います。剣盾が始まって以降エルフーンの追い風を軸にしたパーティをよく使っていましたが、この構築はそれを現環境に合わせて改良したものとなっています。
こちらは結果画像です
【構築経緯】
現環境は多くの構築が蔓延っており、前回のINCに基づいて増えた構築だけでなく、新しく入ってきたポケモンによって出来上がったアーキタイプもあります。中でもリザードン+フシギバナやラプラス+ガオガエン、サマヨール+ミロカロス等を添えた構築が多いと考えます。それらに対して追い風で上から圧力を掛けたり、挑発等で相手の眠り粉やトリックルーム等を止めることが出来るエルフーン軸からスタートしました。
この構築は基本的には序盤にダイマックス(以下ダイマ)を切る所謂逃げ切りダイマ構築と言えます。
序盤から相手の盤面に圧力をかけ、ダイマが切れた後は非ダイマアタッカー等で畳み掛けていくのが基本コンセプトになります。
パーティ6体のそれぞれの採用理由を以下の個別解説から説明していきます。
【個別解説】
性格: 臆病
特性: いたずらごごろ
実数値: 135-×105-129-96-184
努力値: C252 D4 S252
ムーンフォース おいかぜ てだすけ ちょうはつ
このエルフーンは個人的に結論だと思っており、前回のincと同じ個体です。追い風で味方が上から殴れるようサポートします。嘘泣きではなく、猫騙しを透かせたりドラパルトやバンギラスに対しても有効なてだすけを採用。挑発はフシギバナやバタフリーの眠り粉やサマヨールのトリックルームなどを止めるのに役立ちます。
ウォッシュロトム@命の珠
性格: 控えめ
特性: ふゆう
実数値 : 139-×-127-172-127-125
努力値 : H108 C252 S148
10まんボルト ハイドロポンプ あくのはどう わるだくみ
Sライン:ミラーに対しておおよそ早く動ける+最速バンギラス抜き
この構築の要であり、最もダイマックスを切ることが多いポケモンです。この構築を組む時、軸とした2体はエルフーン水ロトムでした。水ロトム採用の理由としては
① 環境に多いと予想したガオガエンラプラスに強い
② アシレーヌも多いと予想、これにも強い
③ 環境に存在するサマヨミロナットにも悪巧みで対抗出来る
が挙げられます。水、電気タイプの技をタイプ一致で撃てるとても優秀な駒です。ダイアークもこの構築にとっては重要で、Dにデバフをかけ、後続のトゲキッスに繋ぐという役割もあります。この構築のMVPです。
ウオノラゴン@しんぴのしずく
性格: 意地っ張り
特性: がんじょうあご
実数値: 165-156-121-×-100-127
努力値: A252 B4 S252
エラがみ サイコファング みがわり まもる
火力の目安
しんぴのしずく+雨下エラがみで
H252 水ロトム 確定1発
自分をキングドラだと思い込んでいる精神異常化石。後半の詰め要員であり、とにかく火力が高い。非ダイマアタッカーの中でもかなりスペックの高いポケモンだと思います。
普通はこだわりスカーフや鉢巻を持っていることが多いですが、身代わりを採用し撃ち分けが出来ることのメリットとして
① 守る+身代わりにより相手のダイマックスやトリルターンを枯らすのに役立つ
② 追い風ラストターンに守る読みで身代わりを使うことで大きなアドバンテージを取れる
③ 宿り木の種や威嚇を無効化出来る
④ そもそも守るがあまり読まれない
が挙げられます。
エラがみの火力をダイストリームの雨によって1.5倍にすることも考えながらロトムを動かしましょう。サイコファングはキョダイラプラスのキョダイセンリツによって貼られるオーロラベールに対抗するための手段の1つです。
ミミッキュ@たつじんのおび
性格: 陽気
特性: ばけのかわ
実数値: 130-142-100-×-126-162
努力値: A252 D4 S252
いのちのたまを水ロトムに取られていること、弱点を突く事が多いことからたつじんのおびの採用となっています。この構築には水タイプが2体並んでいるため非常にトリトドンを呼びやすく、それに対抗するためにウッドハンマーを採用しています。草半減木の実持ちであっても7〜8割ほど削ることが出来ます。
ミリでHPを残した相手を削り切ることが出来るかげうちは言うまでもなく採用。
トリックルームは相手のトリル返しや相手のパーティが高速で固まっている時に役立ちます。特性ばけのかわは相手のダイマックスターンを消費させる際にも化けの皮を盾に受ける等で役に立ちます。
トゲキッス @こだわりメガネ
性格: 控えめ
特性: きょううん
実数値: 169-×-115-189-135-124
努力値: H68 C252 S188
マジカルシャイン エアスラッシュ かえんほうしゃ このゆびとまれ
Sライン:ウォッシュロトム-1、準速キリキザン&ルンパ抜き抜き
この構築において最も意外性を持っており、特筆すべき一体です。今まで述べた5体における課題が、炎タイプの技を持っているポケモンがおらず、ナットレイの処理手段が乏しいということです。ということで6体目に欲しかったのが炎+全体技持ちのポケモンです。
まず候補に上がったのがニンフィア。しかし遅すぎる、かと言ってSに振るとあまりにも打たれ弱いという点からボツになりました。
次に候補に上がったのが眼鏡トゲキッスです。6世代の時にもお世話になったのでこのポケモンに辿り着くまでそれほど時間はかかりませんでした。トゲキッスならSも遅くなく、ある程度の耐久が保証されています。
技はタイプ一致全体技のマジカルシャイン、同じくタイプ一致のエアスラッシュ、炎技はナットレイに打つので熱風ではなくかえんほうしゃで確定。残りの1枠は
悪巧みを積んだ時のダイマ水ロトムを一ターン
でも多く守れることで、勝利に繋がるこの指とまれの採用に至りました。サマヨールのおみとおし等で相手に眼鏡であることがバレてもこのゆびとまれを持っているとは想定しにくいため、あまり決まることは多くはありませんが初見殺しとなっています。
また、自分の水ロトムより1遅いのでダイアークでDを下げてからマジカルシャインを撃つことが出来ます。これにより無補正H252 D164のサマヨールまでは超高乱数(93%)で倒すことが出来ます。
ドラパルト@とつげきチョッキ
性格: 陽気
特性: クリアボディ
実数値: 175-172-100-×-96-195
努力値: H92 A252 B36 D4 S124
ドラゴンアロー ゴーストダイブ そらをとぶ はがねのつばさ
Sライン:準速ドラパルト抜き
ロトムを出しにくい草タイプがいる相手(リザバナなど)に選出します。
もともとこのポケモンは弱点保険を持っていましたが、
①対リザ系統においてはそれが発動しにくい点
②場持ちを良くしたいという点
③耐久に割いていた努力値を攻撃に回せるようになる点
以上の3点から突撃チョッキに落ち着きました。場持ちの良さが味方のサポートに繋がります。この構築では2番目にダイマックスを切ることの多いポケモンです。
【選出】
基本選出
最もよく出す選出です。裏のポケモンは基本的にこの三体から選びますが、判断基準として
ウオノラゴンはトリトドンが居るor水の刺さりが悪い時以外は選出を考えたいです。
ミミッキュはエルフーン+水ロトムの手助けダイサンダーで解決できない猫だまし+大ジェットが考えられる相手や、バンドリに対して選出したいです。タスキで耐えたドリュウズをかげうちで縛りにいけるのがとても魅力的です。
トゲキッスはダイアーク+マジカルシャインによる削りがよく刺さる相手に出します。相手の構築のフェアリーの刺さりを見極めて選出します。
どの構築に対しても、味方の行動順ウオノラゴンS127>水ロトムS125>トゲキッスS124をしっかり把握して如何に自分の攻撃を上手く通していくか、という事が鍵になっています。
vs指トリルやサマヨミロ系統
裏 ウオノラゴン+ミミッキュ
指を介入させるトリックルーム構築にはミミッキュのトリックルームで返すorトリルターンを粘り切る立ち回りが望ましいです。初手この指とまれ+トリックルームで無理やりトリックルームを貼りに来る構築は、その動き自体が1ターンのロスなので粘りきることはそれほど難しくないです。
サマヨール+αに対してはそのまま大アークマジカルシャインで倒しに行きましょう。
vsリザバナ
エルフーン+ドラパルト
裏 ミミッキュ+ウオノラゴン
基本的にチョッキドラパルト+挑発がよく刺さります。ダイジェットで葉緑素発動後の最速フシギバナよりもドラパルトが早くなる事を頭に入れつつ、ダイホロウで裏の物理アタッカー2体にバトンを繋ぎながら盤面を制圧していきましょう。
まずは大アークを1度ラプラスに打つことでDを下げます。これによってダイアークのダメージ+手助けダイサンダーでキョダイセンリツの壁込みでも縛れます。ついでに、ラプラスをドリュウズ等のじめんタイプに引っ込められた場合のケアも出来ています。
エルフーンが倒された場合は裏からウオノラゴンを出し、ラプラスが貼ったオーロラベールに対してサイコファングを撃った後、ロトムのダイサンダーを叩き込む事で倒せます。
こちらがレンタルパーティです、是非遊んでみてください!
全員色違いです、苦労して集めました。(´・_・`)
要望がありましたので某downのテキストを置いておきます
Whimsicott (M) @ Focus Sash
Ability: Prankster
Level: 50
Shiny: Yes
Happiness: 160
EVs: 252 SpA / 4 SpD / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Moonblast
- Tailwind
- Helping Hand
- Taunt
Dracovish @ Mystic Water
Ability: Strong Jaw
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Adamant Nature
- Fishious Rend
- Substitute
- Protect
- Psychic Fangs
Rotom-Wash @ Life Orb
Ability: Levitate
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 108 HP / 252 SpA / 148 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Thunderbolt
- Hydro Pump
- Dark Pulse
- Nasty Plot
Mimikyu @ Expert Belt
Ability: Disguise
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 252 Atk / 4 Def / 252 Spe
Jolly Nature
- Play Rough
- Wood Hammer
- Shadow Sneak
- Trick Room
Togekiss (M) @ Choice Specs
Ability: Super Luck
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 68 HP / 252 SpA / 188 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Dazzling Gleam
- Flamethrower
- Air Slash
- Follow Me
Dragapult @ Assault Vest
Ability: Clear Body
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 92 HP / 252 Atk / 36 Def / 4 SpD / 124 Spe
Jolly Nature
- Dragon Darts
- Phantom Force
- Fly
- Steel Wing
【後書き】
今回は前回に引き続きエルフーンを使用しましたが、裏ではピッピ軸の構築なども回しました。回していく中で環境がやはりエルフーンにとって都合がいいと考えた結果、エルフーン軸にとんぼ返りしました。VGC2020で長い付き合いだった構築に最後に華を持たせることが出来て嬉しく思います。
構築について質問、感想等あれば気軽にDM等で質問して下さい。
WCSは無くなりましたし、JCSも開かれるか分からない中ですがこれからもVGCを楽しんでいきたいですね!
すぺしゃるさんくす
@bigbook_poke
ジョウジ雨(執筆者bigbook)
こんにちは。大本ことbigbookです。代筆なのは彼が書くのを面倒くさがって僕がたまたま暇してたからです。本日はSuicaこと海江田譲治さん(@Jouji_rainyday)が5月のJCSにて1733(34位)、PJCS4勝3敗にてDay1権利を獲得した雨パーティを紹介したいと思います。
譲治は雨パーティで有名な人なのでこの記事をご覧になったことがある方も多います。
http://neverrain0401.hatenablog.com/entry/2016/09/14/165521
今回紹介する構築はこれを7世代の環境に合わせて改良したものになります。
〈個別解説〉
性格︰意地っ張り
特性︰ビーストブースト
実数値︰135-256-151-×-51-161
努力値︰H4 A252 S252
持ち物︰きあいのタスキ
技構成︰リーフブレード/はたきおとす/せいなるつるぎ/おいかぜ
レヒレグロスなど環境トップに刺さるポケモンです。特に特殊耐久を意識した遅いメタグロスが増えたのは好都合でした。陽気でなく意地っ張りである理由は無振りカプ・テテフをリーフブレードで乱数で倒せるのに加えて、叩き落とすの威力がかなり変わる(無振りメガゲンを乱数で落とせるなど)からです。
ガルーラ
性格︰意地っ張り
特性︰きもったま→おやこあい
実数値︰(メガ前)185-161-100-×-100-138
(メガ後)185-194-120-×-120-148
努力値︰H36 A252 S220
持ち物︰ガルーラナイト
この構築のメガ枠です。特性はメガ前に相手のゴーストタイプを殴れるきもったま。Sを準速カプ・テテフ抜きまで確保し、できるだけ相手に圧力をかけるためにA特化。ねこだましによるサポート、相手を上から大きく削ることが出来るという器用さ、弱点の少ない優秀な耐性という点でこの構築に適切なメガ枠です。
性格︰意地っ張り
特性︰いかく
実数値︰181-177-111-×-115-103
努力値︰H84 A204 B4 D36 S180
持ち物︰ガオガエンZ
技構成︰ねこだまし/フレアドライブ/DDラリアット/けたぐり
追い風下でメガライボルトを抜けるまでのSを確保してます。現環境で半回復が想定されやすいポケモンなので不意の高火力専用Zで相手の計算を崩す動きが強いです。他にも雨パーティに不足しがちな威嚇要因や炎打点を確保出来る点やねこだましを使える点も評価できます。
性格︰控えめ
特性︰あめふらし
実数値︰175-×-113-149-121-101
努力値︰76-×-140-204-4-84
持ち物︰みずZ
雨降らし要因。Sを追い風下で最速カプ・コケコ抜きまで確保し、耐久をA特化メガガルーラのすてみタックル耐えまで確保しました。このポケモンも想定されにくい攻撃的な型となっております。
性格︰ひかえめ
特性︰すいすい
実数値︰151-×-115-161-115-137
努力値︰H4 C252 S252
持ち物︰こだわりメガネ
技構成︰だくりゅう/れいとうビーム/りゅうせいぐん/ハイドロポンプ
雨エースです。雨対策をする際にルンパッパやメガラグラージを想定するプレイヤーが多く、優秀なタイプを含めてなかなか厄介な相手だと思います。雨化の高い素早さからの高火力の濁流による削りが非常に強力です。本人曰く命の珠を使う予定だったのに当日個体を間違えたそうです。
サンダー
性格︰ひかえめ
特性︰プレッシャー
実数値︰196-×-106-169-132-123
持ち物︰ウイのみ
技構成︰10まんボルト/ねっぷう/ほえる/おいかぜ
Sを準速キリキザン抜きまで確保し、耐久を臆病カプ・コケコの電気Z耐えまで割いています。この構築において非常に重要な役割を果たします。追い風によるS操作や、邪魔な相手のトリックルーム要因を吠えるで退場させながらこちらの攻撃を通します。
〈まとめ〉
パーティ自体がかなり独特な構成ですが、彼なりの攻撃的な姿勢および6世代の頃の経験、ゲームプランの立て方の上手さが今回のPJCSの素晴らしい結果に結びついたと思っています。ちなみにガオガエンを卵から産んで努力値まで振ってレベル50までにして渡したのは僕なので感謝して欲しいですね。
〈本人の感想〉
どうもbigbookさんから変わりまして、最近ではSuicaと呼んでもらえず悲しんでいるジョウジです。
ぶっちゃけるとジャラランガが非常に重いのでなにかアドバイスがあれば是非お聞きしたいです、ご質問なども@Jouji_RainydayのDMにて承ります。
代筆者のbigbookこと大本さんにはとても感謝しています。
この度の日本代表決定戦ではトーナメントにオポ落ちという形で腑に落ちない結果で終わりましたが世界大会で結果を出せるよう努力していきたいと思います。
追記
キングドラは珠でいいと思います笑
控えめCS252 H4
技構成
濁流 ドロポン 竜の波動 守る
という感じにすると若干ジャラランガを対処しやすくなります。
協力者
bigbookさん
・TwitterID @bigbook_poke
・ブログ
【全シーズン使用構築】全国ダブル Suica雨 最高2067
ご存知の方もいらっしゃると思いますがorasのレートが始まってからずっと同じパーティを使ってきました。今から書かせて頂くパーティは僕自身にとっての結論雨です。orasにおいて最初で最後の構築記になります。よろしければどうぞご覧下さい
ガルーラ メガ石 意地っ張り H232 A252 S20
いろんなメガクチートといった雨適正と言われたメガ枠を試しましたが汎用性的に結局ガルーラになりました
調整配分は単純にメガ進化後キザン抜きとなってます。耐久とドレパンの相性が非常にいいです。
ボルトロス オボン 臆病 意地っぱメガル恩返し耐え
十万ボルト/挑発/電磁波/雨乞い
最強ジジイ、雨乞い入れることで自発的に雨を降らせるのでニョロトノを選出しないパターンの時に非常に心づよい存在になります。威張るを入れてドーブルと当たるとサヨナラバイバイするので最終的に挑発で落ち着きました。臆病にした理由は耐久ボルト同士の場合に上から挑発を入れたいためです。
ナットレイ 拘り鉢巻 勇敢 HA252 残りD
ジャイロボール/パワーウイップ/叩き落とす/タネ爆弾
個人的に一番使いやすい雨の鋼枠です。ジャイロボールでASメガガルーラを50%の確率で吹っ飛ばすことが出来る火力を持ち、並の調整のスイクンをウイップで一発狩りできる性能を持つ。叩き落とすでギルガルドを下から葬れるのも優秀です。タネ爆弾の採用理由はパワーウイップを使用せずとも相手のポケモンを倒せる場面がそこそこ見受けられたのと、非接触技なのでナットレイミラーやイカサマが採用されていないバレルとの泥試合で勝てるようにするためです。
ニョロトノ 拘りスカーフ 臆病 CS252 残りH
熱湯/冷凍ビーム/波乗り/滅び
嫁ポケ、説明不要の使いやすさ、ただのあめふらし要員としてではなく上から殴ることが出来るのがシンプルに強い、滅びを入れることで害悪パを一掃。
キングドラ 命の珠 控えめCS252 残りH
濁流/ハイドロポンプ/龍の波動/守る
嫁ポケ、最強。
トゲキッス 拘りメガネ C252 S最速バンギ抜き残りH
地雷枠。今となっては読まれることもありますがメガクチートやナットレイなどに火炎放射で葬ることができるのは非常に強い。また、エアスラでトリル要員に上から高火力で6割の怯みを押し付けながら、ひるまなかった場合を考慮しナットレイを選出。トリルを貼られた場合はナットレイを上手く扱い、ひるんだ場合そのまま殴り続けるスタンスで使うととてもストロング。
《実績》
ここでは最終レート2000超えたシーズンのみ順位を載せておきます
シーズン8 6位
シーズン9 2位
シーズン10 3位
シーズン12 7位
シーズン15 1位
シーズン17 4位
このパーティは本当に強く、ありがたい事にSuica雨と呼んでいただくこともありました。自分をここまで連れてきてくれたのはこのパーティのおかげです。自分にとってのポケモンorasといえばこの子達です。ですが、自分の力不足で最終シーズンは腑に落ちない結果で終わってしまいました。次のシリーズではより上を目指すことに拘りたいと思います。この記事を最後までご覧になった方々に心から感謝致します。
追記
質問等あればTwitterアカウントへ
@Suica_0401